今回は「20歳の自分に受けさせたい文章講義」という本をご紹介します。
メールの構成や人とのチャット等を、見ていると文章の構成が出来ていない人が結構います。
新入社員はもちろんですが、年配の社員でも「文章読みにくいな~」と思う時が多くあります。
そもそも2重敬語になっていたり、〇〇部長様 と読んでいたり。
(部長の〇〇様だろっ、と突っ込みたくなります)
新人のうちは注意されますが、上の人間になるにつれて注意されなくなります。
敬語の話もそうですが、文章は一生使う技術なので若いうちから勉強して欲しいです。
後から取り返しがつかないので。
✴目次
・オススメの人
・すぐに実行できる3つのポイント
・まとめ
・書籍情報
✴オススメの人
・若手社員の方
・文章をうまく書きたい方
・文章で人の心を動かしたい方
✴すぐに実行できる3つのポイント
1.主張 理由 事実の3構造で説得力のある文章を書く
2.文章は翻訳、その中に自分の意見を混ぜてアウトプットする
3.人は他人事では動かない
1.主張 理由 事実の3構造で説得力のある文章を書く
どんな事でもそうなのですが、やはりフレームを作るのが大事です。
企画書を上司に頼まれたとしたら、「どのような」「誰に対して」「なぜ」「何を」等々。
大枠を作ってから進めて行きます。その方が作業効率が全然違うので。
文章も同じで主張 理由 事実の3構造が必要です。
大マトリョーシカ 主張:その文章を通じて訴えたい主張
中マトリョーシカ 理由:主張を訴える理由
小マトリョーシカ 事実:理由を補強する客観的事実
例)
主張:新人賞をとるのは〇〇君だ
理由:モチベーションも高く成果も一番出している
事実:会社に来る時間が周りの社員より早く、そこで勉強しているとたくさんの社員が見たと言ってる
この三つの構成を意識するだけで、文章構成が格段にうまくなる。
2.文章は翻訳、その中に自分の意見を混ぜてアウトプットする
見た文章 聞いた文章に、自分の意見をまとめて誰かにアウトプットする。
①再構築 言葉にするプロセスで話の内容を再構築する。
②再発見 語り手の意図を<こういうことだったのか>と再発見する。
③再認識 自分がどこに反応し、何を面白いと思ったのか再認識する。
見たり聞いたことをそのまま出していても、自分の文章は生まれない。
自分の文章に落とし込んで、落とし込んで ようやく自分の文章ができあがる。
3.人は他人事では動かない
いい文章とは良い文章とは、<読者の心を動かし、その行動まで動かすような文章>←赤字にする
本を読んで実際に行動する人は、ほとんどいないです。。。
コレは講演家も良く言っている事で、今日聞いた話を実際に行動する人は10人に1人。(実際はもっと少なそう)
文章がうまい人は、読んでいる人のモチベーションを上げ行動まで変えてしまいます。
ここが大きな違いです。
✴まとめ
いかがだったでしょうか??
今回紹介したのはほんの一部で、実際はもっと内容が濃くたくさん手法を紹介しています。
表現の仕方もおしゃれです。
1つだけ紹介すると、50キロの渋滞だった。→ほとんど動かないまま、サザンのベスト盤を聞き終えてしまった。
なんて言われたらおしゃれ過ぎません?笑
文章講義の本として、ぜひ読んで頂きたい一冊です。
✴書籍情報
・作者 古賀 史健
・出版日 2012年1月25日
・定価 ¥867-
・頁数 267
・目次
第1章 文章は「リズム」できまる
第2章 構成は「眼」で考える
第3章 読者の「椅子」に座る
第4章 原稿に「ハサミ」を入れる
おわりに